「福島原発事故被害から健康と暮しを守る会」第2回総会を開催(2023.10.8)

10月8日、浪江町地域スポーツセンターに於いて、「福島原発事故被害から健康と暮しを守る会」第2回総会を開催しました。総会では、昨年10月の結成以降の活動経過と総括及び今後の方針を審議しました。県内外の団体及び個人会員、サポーターなど、30余名が参加しました。

オープニング:日音協のメンバーによる歌声

オープニングでは日本音楽協会福島県支部のメンバーによる歌(汚染水海洋放出反対がテーマ)と、岡洋子さん(浪江まち物語つたえ隊)の紙芝居「無念」が上演され、参加者で「これ以上、海を汚すな」「原発事故で助けられた命も助けられなかった無念」との思いを共有しました。

紙芝居「無念」を上演して
くれた岡さん

総会では、議長(猪狩匡資)を選出した後、議事に従い紺野則夫会長が冒頭あいさつし、会の目的である医療費減免措置の継続と「健康手帳」の必要性、また完全賠償を求めると熱く語りました。

続いて、事務局から総会議案を提案、今総会の意義と課題及び経過と総括〜①会の性格②情勢の特長③課題解決の必要性④評価⑤署名と会員募集⑤その他とりくみ評価⑥会議⑦交渉、要請行動⑧交流の意義〜を提起しました。方針では情勢の特長及び課題が述べられ、とくに事故後の放射能や賠償による区別や分断・差別が被害や被ばくの事実を隠し、「声が出しにくい」環境があり、その克服が大きなひとつの課題であると報告されました。当面する諸行動では、1万筆を超えた署名を背景に「10団体呼びかけ政府交渉」を、他の呼びかけ団体と協議しながら準備すること、等が提起されました。引き続き、決算報告及び予算提案、会計監査報告を行いました。

参加した会員からは「訪問自治体の反応はどうだったのか」「健康手帳を発行した浪江町やその他の自治体の取り組みは、どうなっているのか、各自治体を訪問して調査、意見交換などするべき」「ホームページがネット検索しにくい、SSL化すべきでは」「新たに提案された、拡大運営委員会の意味は何か」「会員数と会費が一致しないのはなぜか」等、活発な意見・質問がありました。事務局からは、一定の見解が示されましたが、残された課題については、今後の運営会議で検討することとしました。

会のアドバイザーの振津かつみ医師から、医療費等減免措置・廃止は不当であり「健康手帳」が必要である、広島・長崎の被爆者の運動と成果から学ぶ、また低線量被ばくの健康リスクの最近の調査研究などもふまえ、会の活動をさらに発展させていこうとの意見がありました。また、三浦由美子・福島市議会議員、結審した浪江原発訴訟原告団団長の鈴木正一さんから、特別発言がありました。

最後に総会アピール案を採択し、会長の音頭で「団結ガンバロウ」を三唱しました。

新役員は以下のとおりです。

会長:紺野則夫(再任)/副会長:各団体会員/事務局長:佐藤龍彦(再任)/運営委員:佐藤晴夫(再任)・前田潔(再任)・南條善徳(再任)・坂口美日(再任)/会計監査:大倉満(再任)

総会アピール

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です